「若手塾」研修リポート

「ところざわサクラタウン」ポップカルチャー発信拠点

2025年12月3日(水)、埼玉県所沢市の旧所沢浄化センター跡地に建つ、隈研吾氏設計の「角川武蔵野ミュージアム」に、若手塾代表メンバーで訪ねました。

(※若手塾:入社5年以内の社員で構成された教育訓練グループ)

同館は2020年、所沢市と株式会社KADOKAWAが共同で取り組むCOOL JAPAN FOREST構想「ところざわサクラタウン」、そのポップカルチャー発信拠点として誕生した。外観は約2万枚の花崗岩パネルで覆われ、隈研吾氏いわく「古代の火山積層物が地表に割り出てくるイメージを建築化した」独特のデザイン。館内は、外の力強い石造りとは対照的に、木材を用いた柔らかく居心地の良い空間が広がっている。

石と木の対比によって、自然の力強さと文化の温かさが同時に表現されており、建物の魅力を肌で感じられます。

同館の施工には、BIM(Building Information Modeling)によるデジタル技術を活用。形状や角度が1枚ごとに異なる花崗岩パネルを、外壁に取り付ける際の精度確保に貢献したとされています。BIMの可能性を改めて実感する機会となり、勉強になりました。

若手塾参加メンバー
約2万枚の花崗岩パネルで覆われた     角川武蔵野ミュージアム外観

ある参加者からは、「激動の昭和100年を本とともに振り返る展示が印象的でした。『平和』や『豊かさ』の本質について、本たちが静かに問いかけてくるプロジェクションマッピングは美しく、圧巻の演出でした。外観は普段目にすることのない不思議な形をしていながら、どこかスタイリッシュで美しく、建築としての魅力も大いに楽しめました。」と。感性と技術の両面を磨く貴重な学びの場となりました。

角川武蔵野ミュージアムホームページはこちら

約8メートルの本棚劇場
プロジェクションマッピングの様子
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